日産自動車のキャッシュフロー分析

今回のキャッシュフロー分析は日産自動車です。カルロスゴーンが社長をやっていることで有名な会社です。

私が小学生くらいの頃にゴーンが乗り込んで、当時の日本人からしたら黒船のごとく悪く言われましたが、さすが世界的な経営者と言うべきかすぐに業績を立て直しました。一時はゴーン改革の所為で、短期的な収益は伸びたが、技術力が落ちた為、長期的な収益は落ちたと噂されましたが、まだ現実化していないかなと思います。自動車のことはよく分からないですが、矢沢永吉のCMを見る限り、自動運転の技術力は一番この会社が目立ってます。

また、去年は親会社のフランスのルノーとの統合も噂されましたね。元々はルノーに助けられた日産ですが、今やルノーは経営難に陥り、収益面は日産の方がよっぽど優良とのことです。このあたりもゴーンは凄いと思うのです。やっぱり、バブル崩壊後の散々な状態の日本企業を救おうなんて、弱者救済の精神だけじゃ出来ないんですよ。いずれ、ルノーがやばくなった時に日産が役に立つとあの状況下で考えていたのでしょう。恐ろしいです。

さて下表が日産自動車キャッシュフロー計算書のまとめです。

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累積の営業CFは10.8兆円に対し、投資CFは-10.3兆円で、トータル0.5兆円の黒字です。なんとか黒字になっているとは言え、かなり効率は悪いですね。単年で見ると2003年を境に営業CFと投資CFが激増しています。有価証券報告書によると、ルノー支援前の有利子負債を返し切ったから、攻めの経営に転じたとされています。

下図が営業CF+投資CFの累積グラフです。

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2008年から急速にキャッシュが増加していますが、2012年をピークに減り始めています。投資以上の現金を稼げていないように読めます。

トヨタは15年間、キャッシュが出ていく一方でしたので、よっぽどマシなのですが、日産も現金が消えていく事業性格のようです。やはり自動車産業とはこういうものなのか? 今度はスズキも見てみようと思います。