ルネサスエレクトロニクスのキャッシュフロー分析

今回のキャッシュフロー分析はルネサスエレクトロニクスです。この会社は最初、日立と富士通半導体部門がくっついてルネサステクノロジーができ、その後、NECエレクトロニクスがくっついてルネサスエレクトロニクスとなりました。社名には総合家電の名前は無くなりましたが、社内には未だ派閥の名残が濃いようですね。

誕生してから今までリストラを繰り返しています。昨今は業績が回復し、逆に中途採用をしているようですが、果たして実体はどうなのでしょうかね。黒字化した後、社長が二度も変わっているあたり、社内抗争の噂もありますが真相はどうなのか。

では、キャッシュフロー計算書のまとめです。合併前の母体はNECエレクトロニクスなので、2009年まではNECエレクトロニクスキャッシュフロー計算書から拾っています。

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 2014年と2015年に大きな黒字ができており、V字回復がキャッシュフロー計算書上も見て取れます。しかし、2006年からの累積は営業CFが4071億円、投資CFが-5020億円で、差し引きすると949億円の赤字です。業績が回復したとは言え、まだ借金を返しきれてない状態です。

次に営業CF+投資CFの累積グラフを下図に示します。

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2013年までは散々ですね。累積で2500億円まで赤字が膨らんでいました。しかし2014年以降の返済ペースは早く、順調に行けば来年にはゼロに出来そうな気がします。回復のきっかけとなった円安はまだ終了していないので、可能性は高いと思います。私も注目したいと思います。

なお、ここまで赤字を作ってきた会社なので、株への投資についてはあと10年は同じ業績を維持できないと判断できないと思います。特に半導体はサイクルが激しいので、悪い時にどれだけ業績を維持できるかが重要です。