ビオフェルミン製薬のキャッシュフロー分析

 

第四回のキャッシュフロー分析はビオフェルミン製薬です。著者はこの企業の株を今年の夏に取得して保持し続けています。この企業は有名な腹痛薬を売っており、日本中の腹痛持ちの心をつかんでいます。さらに、その利益率も非常に高かったので安値圏に入った時に取得しました。

 
まずは下表がキャッシュフロー計算書のまとめです。単位は100万円です。創業はもっと前なのですが、残念ながら、2008年3月期以降のデータしかありませんでした。
 
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営業CF、投資CFともにバラつきが大きいですね。投資CFについては、有形固定資産の取得の規模によって、年によって大きくばらついているようでした。
営業CFについては、売上債権の回収によって2015年は大幅に増加しているようです。「販売先の変更による売掛金回収期間の減少によるもの」という説明があり、キャッシュフロー計算書の詳細を確認すると影響額は24億円のようです。なので一過性であり、影響を加味すると、前年度と比べ、営業CFのばらつきは実質大きくはないです。
 
次に営業CFから投資CFを引いた正味の稼ぎを2008年3月期を基準に累積したものが下図です。
 
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2015年3月期で大幅に増加しています。一過性のものとはいえ、巨大なノイズですね・・・。というわけで、売掛債権の増加による偽物の24億円を2015年の稼ぎから差っ引いてみました。
 
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正味の稼ぎは2011年3月期までは順調に増えているものの、2012~2014年にかけて足踏みが続いています。営業CFに対し、投資CFがやや過剰だったのでしょう。しかし、2015年で投資が一服し大きく増加しているので、この期間の投資は間違いではなかったのでしょう。さらに2015年の中間決算においても投資は抑制されており、過度な投資は控える傾向にあると思われます。
 
しかし、リスクのある投資をしていたことは間違いなく、将来もこの経営者で安心なのか?と言われれば疑問があります。2016年の三月期も投資は抑制される見込みなので、冬の時代は脱したようにも見えますが。