監査のあり方

【主張】東芝不正会計 市場守る監査に立ち返れ(1/2ページ) - 産経ニュース

 
投資家として、この事件は衝撃が大きかった。監査法人にとって監査対象は顧客であり、企業の要求に応じ、営業利益の水増しを容易に行うことができる。また、東芝だけでなく多くの企業も同じような不正が行われているという。これじゃ、投資するのが怖くて仕方がない。
 
この事件に関連して損した人も得した人も、これは教訓となると思う。投資する際は損益計算書の営業利益より、キャッシュフロー計算書を見なければならない。理想的なキャッシュフローは、営業キャッシュフローで稼いだお金で投資キャッシュフローと財務キャッシュフローが賄われている。この関係がどこかで歪んでいる企業は疑った方がいい。
 
例えば、営業キャッシュフローが全て投資キャッシュフローに消えていたり、投資キャッシュフローの方が大きく、財務キャッシュフローで不足をまかなっている場合。これは自転車操業だ。減損を先送りにしている可能性もあり、将来的に大きな赤字を出す可能性が高い。次に、営業キャッシュフローが赤字かほぼゼロの場合。これはさらに状態が悪く、倉庫に製品を積んでる可能性がある。
 
上記はいずれも営業利益としては黒字になる。しかし、将来的に大きな赤字を出す可能性がある。将来的なリスクという点では当年度の有価証券報告書だけでなく、過年度の内容も確認した方が良い。受注から売り上げ回収までのサイクルが長い企業は投資が過多になる年度がある。10年程度のキャッシュフローを合算して、投資過多になっていないかを確認する必要がある。