横浜傾きマンションについて

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こういう大きな問題で、問題を起こした企業のトップが、現場の一人に責任を押し付けるというのは許されない行為。このような発言で問題が収拾できると思った旭化成の取締役の面々は完全に常識がズレていると思った。しかも、当の現場管理者は親会社から子会社に出向され、現在はさらに契約社員にまで落とされている。今回記者会見に出てきた面々が踏み台にしてきた社会的弱者である。世論に火をつけるのは明らかじゃないか?

「ルーズな性格」だとか、インタビュアーの主観でしかない人間性の評価で、一人の人生を台無しにしようとしている点も「ああ、この人たちは社内政治家だな」という印象を受けた。そういう論理が旭化成という大企業の文化の中では通用するのだろうが、世間の一般人が聞いたときどう思うか? 想像力が足りてない。

こういう不正では、どうせ旭化成のトップの引責辞任は免れないのだから、徹底的に世論に沿った発言をすべきだと思う。少なくとも保身を匂わせるようなことは言うべきではない。最も避けなければならないのは旭化成が倒産することであり、旭化成のブランドをいち早く回復させる為に、原因を徹底究明する姿勢を見せることが必要だ。

今回の問題では、旭化成という一企業の問題だけでなく、法律上の問題も明らかになった。建設業界では、経済合理性のために品質が犠牲になっており、それどころか不正を行わなければいけない程、競争が激化している。今後再発を防止するために業界の利害構造や、法的な整備をどうしていくかなど、議論すべき事項は少なくない。また、同様の問題がほかのマンションで起こっていないか、起こっていたとして保証はどうすべきかということも追及していかなければならない。

今後、マスコミはおそらく経営者への個人攻撃に軸足を移すだろう。そのために、事件の本質がうやむやになってしまわないか心配である。