深夜アニメを見なくなった理由

深夜アニメを半年くらい見ていない。 その理由は書けば一行で終わるのだが、それだとあまりに味気ないので、そもそも何故深夜アニメを見ていたのかという考察から入りたい。

僕が大学四年のころ、YouTubeニコニコ動画が流行し、ストリーム動画で違法なアップロードが誰でも簡単にできるようになった。 その時にストリーム動画の潜在需要を満たしたのが深夜アニメだった。 涼宮ハルヒの憂鬱とらドラ、その他もろもろ。

毎日アップロードされる動画群により、ネット界隈は盛り上がりを見せ、自然とそういうアニメを見るのが大学、大学院で暇を持て余していた僕の日課となった。 当時はすごく楽しかった。

やがて社会人になったのだが、この頃から権利団体が声を上げ始め、違法アップロードが投稿後、一日以内に運営から削除されるようになる。 これに加えて、仕事で忙しくもあり、ネットでアニメを見ることはできなくなった。

アニメは楽しかったし、一度習慣になったことをすぐにはやめることができなくなっていた僕は、テレビの録画で見るようになった。 その頃の僕にとっては休日に撮り溜めたアニメを見ることがひそかなストレス発散手段となっていた。 毎期の終わりには、今期のアニメは〜、という感じでブログを書いたり、まとめサイトで盛り上がってるアニメは片っ端から見てましたよ。

しかし、主たる視聴者層と自分の間のギャップが徐々に広がり始め、年々アニメ鑑賞に興味が持てなくなった。 アニメ声とか、やたらともてまくる主人公とか、そういうのが稚拙で耐えられなくなってきた。 深夜アニメ界の質が下がったのもあると思うが、それを差し引いても、情熱は退屈に変わりつつあった。

そして、社会人の六年が過ぎた頃、彼女が出来た。 彼女はアニメは見ないし、僕がアニメを見ることを知らないで、付き合い始めたので、同棲する段になって、僕はアニメを見るのをやめた。 やめたことで人生が味気なくなったとか、そういうことは全くなかった。 いっときはこれが人生の楽しみだとすら思っていたのに、人は歳を取ると変わるもんですね。

というわけで、僕がアニメを見るのをやめた理由は、年を取って彼女と同棲を始めたから、でした。