2017 トレード振り返り ②

前回の続き。今年は結構売買したので、まだ取引がある。

 

ザインエレクトロニクス

2017/1/5に1075円で買い。同6/14に1184円で売り。リターンは10.1%. 投資期間は5.3ヶ月なので、年率にして22.9%. これもまずまずの成績。

買う時に分かってたことだが、ザインは今年赤字。加えて地合いの悪さもあり、今年前半はなかなか冴えなかった。しかし、六月に入り、急上昇を見せ、投資利益率が良くなったところでリリース。

ザインは成長期待はあるし、財務健全性も良いので、長期的に持っておいても良いと思ったが、今年前半の停滞っぷりから、利益確定できる時にしとかないと、塩漬になるかもなという判断が働いた。

しかし、最近のザインは乱降下を続けており、再度、食指が動きそう。ボラティリティの高い株は資金の余裕のある投資家にとっては、買い時さえ間違わなければ確実に勝てる案件。条件が合えばもうひと勝負しようかと思っている。まあ、なかなか希望の値まで下がらないのだが。

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JR東海

2017/2/27に18450円で買い。同6/23に再度買い。同10/2に19695円で半分売って、さらに10/16日に残りも20550円で売却。トータルリターンは9.0%. 年率で16.9%.

ここも買ってからしばらくは値動きがなかったのだが、8月から急上昇した。財務は健全で営業利益率も高い。持ち続けても良かったけど、配当も低いので旨味が出たところで手放した。後悔はしてない。

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2017 トレード 振り返り

2017年ももうすぐ終わり。今年中にクローズしたトレードを振り返ってみたい。これまで、振り返りは一切やったことがなかった。が、改めて見てみると勿体無いトレードが多く、得るものが多かった。

京セラ

2016年3月23日に4997円で買い、2017年1月10日に売却。9.5ヶ月。パフォーマンスは17.0%. 年率換算で21.4%. 投資リターンの目標を年10%に置いているのでまあまあな出来。

ただその後、8000円超まで行っており、売り時はもう少し後でも良かったかも。8000円まで持っていれば、リターンは驚異の60%. 年率で見ても36%. 終わってからだから言えることだが惜しい。売り急ぐ理由も特になかったし。

売り時を待ちきれなかったのも理由がある。買いから売りまで、京セラは常に過小評価されており、その雰囲気に判断が流された。

継続的に営業黒字で、キャッシュフローも黒字の企業なので、僕の中ではいつか上がるという確信はあった。結果として、想定よりも安値で手放した感はある。

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日本航空(JAL)

2016/7/19に3444円で買い、同9/15に3022円でナンピン。2017/1/16に3645円で売り。同10/10に3768円で売りという結果。トータルリターンは14.6%. 年率換算で17.5%とこれもまずまず。

最初の買いの直後に株価が落ちて、ほぼ底値でナンピン出来たのは良かった。売られ過ぎと感じていて、再評価される自信はあったのだ。そして、売却を二回に分けられたのも正解。二回目はどうせなら、もっと待っていても良かった。ここ最近の再上昇までは織り込めなかった。

ただ、北朝鮮のミサイルにちょっとビビってた。本当に飛んで来たら、航空会社は営業できるのか?と思うと利食いのタイミングはどうしても早くなってしまう。

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阪急阪神ホールディングス

2017/4/10に3620円でエントリーし、同5/24に4030円で売却。リターンは11.1%. しかし、投資期間は1.5カ月なので年率にすると88.8%!

特に悪いニュースもなく株価が停滞していたので、何かあるのかなと思ったが、この会社に対する愛情が勝ってエントリー(阪急はうちの最寄り駅の路線)。結果として、本当に何もなかったっぽく、買ってすぐの急上昇。

得られた利益は大したことないのだが、年率で計算すると凄い。JALでジックリ待ったのがアホらしいと感じるほど。ただ、その後、株は上がり続けているので、売却は早計だったかもと感じている。

このトレードの時、僕は投資収益で物事を考えていた。しかし、売ってその金をほかに投資する先もなければ、安値圏にある中で売却することに意味はないなと今は思っている。

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総括

振り返ってみて、買いを入れるタイミングは間違っていないように思う。買う時に財務状況を十分見ていて、後悔しないような株しか買わないようにしているからだ。

しかし、いくらで売却するのが妥当なのかの基準作りが今の僕の課題かと感じていて、答えを出せないでいる。今年は日経平均の地合いが良すぎたというのもあるし、欲を出し過ぎて足元を掬われないとも限らない。妥当で納得できる水準をルール化できるようにしたい。

SUBARUでも不正検査!

kent-s.hatenablog.com

前回、日産が無資格検査で叩かれて、ざまあみろと書いた僕ですが、なんとスバルも同様の無資格検査をしていたことが発覚。
スバルのことは、超優良企業とみていたので、本当に驚いた。
書こう、書こうと思ってなかなか書けず、今更感のあるネタですが、本件に関して今日は書きたい。

無資格検査の概要

今回の問題はそもそも何かというと、入社間もない研修生に完成車の検査をやらせて、出荷判断をさせていたことだ。本来、出荷検査は社内で認定された資格を持った者がやらなければならないのだそう。
ただ、これは国の決まりではなく、各メーカーが国に対してこうします、と宣言したもの。法令違反ではなく、罰金のようなものは発生しない。言ったもんが負けみたいなルール。
また、社内での認定資格というのも、運転免許のように公的な原則を定めたものは存在しない。ISOの内部監査があるので、それなりに恰好のつくものではあるだろう。ただし、ISOの監査は大企業には緩いので、それほど厳しいものではないと思う。

スバルの財務に与える影響

スバルは、40万台のリコールを行い、100億円の引当金を計上している。1台あたり2.5万円の計算だ。車検にかかる作業代のようなイメージか。
スバルは11/6時点の修正予想で当期純利益を2,070億円と見込んでいるので、大した額ではないかなという印象。
現預金残高もH.29年3月末時点で7,000億円のキャッシュがあり、今回の危機は余裕で乗り切れると断言できる。

株価への影響は?

不正検査前後での株価の動きを見てみる。

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衆議院選挙前後から日経平均は大きく上昇していたのだが、SUBARUも日産も不正前後で徐々に引き離されている。トヨタ日経平均を上回るパフォーマンスを上げているのとは対称的。
両社ともブランドイメージはかなり傷ついているというのが実情。日産に関してはPBRが1倍を割っており、市場での評価は深刻。SUBARUはもともと市場では優等生だったので、そこまで酷くはないが、ここ一年での最安値を記録している。
現時点だけ見ればSUBARUは買いだと思う。しかし、不正は尾を引く場合がある。東芝しかり、日産しかりで、あとからより大きな問題が発覚して、どうにもならないくらい悪くなってしまう。まあ、それでも今のSUBARUの財務的な健全性から考えて買いかな、、と思います。

日産死亡

www.yomiuri.co.jp

 

やっぱりかという感じ。

以前日産のキャッシュフロー分析をした時に、日産は常にキャッシュフローが赤字でした。また営業利益とネットキャッシュのアンバランス加減が強烈で、粉飾の疑いもあると思ってました。

 

kent-s.hatenablog.com

 

資金繰りに困ってる会社は得てしてこういうダメな文化が蔓延ってるんですよ。損益計算書に書いた営業利益通り稼いであれば、こんな状況起こり得ない。営業利益を高く見せようとするから、配当金を多く積まなければいけなくなるし、現場に金が無くなって投資できなくなる。投資せずに金を生み出そうとするから、社員は悪事に動く。

僕の考えではトヨタも闇を抱えていると思ってます。ここも日産ほどではないしろ、かなりキャッシュフローは危うい。

wikiの募金募集が邪魔な件

wikipediaの寄付募集について敢えて言いたい。邪魔だと‥。


長年、お世話になってるだけに、wikipediaのことは言いたくても言えないんすよね。僕を含めた日本人は。

ちょっとした用語を調べるのに重宝しますし、これ見てレポートを書く大学生もいるでしょう。また、エンタメ関係のことを調べ始めると無限に暇つぶしができます。

そうやって日本人の多くがかなりお世話になっている。だからwikipediaの寄付募集については北島康介風に「何も言えねえ」ってなります。そういう心理もついた上でのアッピールのように思えます。


しかし、それでも寄付はなかなか集まらないんじゃないかと思います。何でかっていうとめんどくさいから。クレジットカードにしろ、paypalにしろ、入力すんのがめんどくさい。

しかも、誰にも褒めてもらえない。せめて証明書でも発行してもらったらSNSでアピールできて良いのかなーと思います。僕はSNSやってないんでやらないですが、そういう需要はあるかなと思います。

あるいはやっぱり募金はリアルな募金箱形式にするかですね。wikiの募金箱だったら、どこでも置かせて貰えると思います。駅や市役所でも置かせてくれるんじゃないかと思います。wikiに世話になっている人は山のようにいますからね。

とにかく、やり方さえ変えればいいのになぁと今のwikiのページを開くたびに思います。

富士フイルム キャッシュフロー分析

今回は富士フイルムホールディングスの分析です。

 

この会社の最近のニュースは、米子会社富士ゼロックスでの粉飾決算が挙げられます。500億円規模だったかと思います。粉飾と聞くと、粉飾発覚から、奈落の底まで落ちていった東芝という会社を思い浮かべますが、東芝は粉飾発覚以前からキャッシュフローは火の車で、数字をよく見せるために粉飾をするしかなかったというのが実情です。それに対して富士フイルムはどうなのかが注目ですね。はたして、東芝のように最初は千億に満たなかったのが、あれよあれよという間に一兆円規模の損失まで、まるでサイヤ人の戦闘力のように膨れ上がっていくのかどうか。

 

 

東芝といえば、東芝は粉飾発覚直後、財務改善のために将来有望と言われていた東芝メディカルを売却するのですが、買収に手を挙げたのがキヤノン富士フイルムでした。最終的にキヤノンが勝ったのですが、金額で競り勝ったというものではありませんでした。


2015年当初、東芝は一刻も早く金が欲しかった。理由は2015年3月末時点で、米原発で数千億規模の巨額の減損をしなければならず、このままでは債務超過になってしまうから。しかし、同業他社への売却は規制当局の審査に時間がかかるため、三月末には到底入札を終えられないことも分かっていました。

そこでキヤノンは第三の会社を立ち上げ、そこに東芝メディカルを買わせるという手法をとることになりました。第三の会社とはいえ、キヤノンとくっついたところですから、規制当局的には真っ黒なんですが、何故か東芝はこれを承認。実際売却後も大きな問題が起きていません。
おそらく東芝キヤノンが裏で手を引いていたのでしょう。もともと東芝キヤノンは技術提携でも経営者同士のつながりという意味でもかなり密接につながっており、それゆえの連携プレーだったんではないかと思います。


しかし、この動きに待ったをかけたのが富士フイルムでした。納得いかない、と。おそらく、自分たちは金額で勝っていたんでしょうね。待ったをかけたところでどうしようもなかったんですが、とにかく噛みついていました。この辺の経緯が以下の記事です。
http://www.sankei.com/premium/news/160720/prm1607200001-n1.html
私はこの流れを覚えていたので、私は富士フイルム粉飾決算東芝キヤノン連合のやり返しだと思うんですよね。自分たちのやることに異を唱えるものは許さない、という。東芝の背後にある原発村の人たちの思考からしてもやり兼ねないと思います。
しかし、それにしても東芝東芝メディカル売却時には真っ黒いスキームまで使って避けたかった債務超過に翌年になって陥るとは。残念過ぎます。

さて、富士フイルムの話に戻ると、ここ10年間のキャッシュフローの状況が以下です。

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非常に優秀。純利益以上の現金を創出することに成功しています。粉飾でキャッシュフローはほとんど訂正されないということを考えると、イメージが悪化した今が買いなのではと思っています。
これはスズキのパターンを想起させますね。あの会社も燃費不正(高燃費を低燃費と言うという珍しいパターン)で著しく株が下がったのですが、今はどの自動車会社よりも高い株価をつけてますからね。近い例でいえば、オリンパスとかもそうか。あそこも粉飾で大きく株を下げたにも拘わらず、現在の業績は絶好調。さて、仕込んでおきますか。

自動車メーカー6社のキャッシュフロー分析

随分日が開いてしまいましたが、キャッシュフロー分析を再開します。

昨今、自動車メーカーの業績が低迷しているようで。要因は北米市場と言われているんですが、正直よく分からないです。販売奨励金が収益を圧迫しているということでしょうか。

とにもかくにも何十年も好業績を維持してきた自動車産業。今が株の買いではないかと考え、今一度、業績をレビューしてみました。

といっても以前トヨタは分析しており、散々な結果でした。その時と比べて今はどうなのか?というところも考える意味で、トヨタ・ホンダ・スズキ・日産・スバル・マツダの5社を分析し直しました。

※ちなみに以下のリンクがトヨタを分析したときの記事。

kent-s.hatenablog.com

まずはホンダ。そもそも買おうと思っていたのがホンダ株でした。最近の業績低迷に加え、タカタの実質的な破綻の所為かずいぶん売られており、かなりの安値圏に入っていて、「おっ」と思ったのです。で、こちらがキャッシュフロー(CF)のここ10年のまとめです。

 

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ボロボロっす・・・。ネットCFに赤字が多い。10年トータルするとようやく2000億程度になりますが、純利益の合算が4兆超えていることを考えると、ほとんどが自社の投資で金が消えている計算です。こいつはヒドイ。

こういう状況なのは何でかというと、投資していかないと競争力を維持できないから、つまり過当競争ですね。投資したものが固定資産になっているため、純利益は黒字になっているんですが、金は全く稼げてない。ここが会計の非常に分かりにくいところ。

その固定資産が本当に帳簿上に記されているだけの価値があるかなんて、客観的に分かりませんよね。特に製造設備で高価なものは、それ以外に用途のないものばかり。技術革新でゴミになったりなんてこともザラにあります。今のその会社にとっての価値は、ほとんど意味はないと私は思います。

だから、お金を稼げてるか、キャッシュフローの見極めが投資では重要と思うのです。

次にトヨタ。ここもネットCFが万年赤字だったことは以前の記事に書いた通り。あれからどうなったかというと…。

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2016, 2017年は黒字になってるみたいです。しかし、純利益の半分以上が投資に回っている現状は変わっていません。大丈夫なんかこれ。

次、日産。

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ここが最悪。5年間で1.4兆円の持ち出しが起きています。にも拘わらず純利益は9.1兆円の黒字。かなり厳しい。

さて次はスズキです。

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ここは軽に注力したこと、インド市場に照準を絞ったこと、など他社とは違う試みが功を奏してます。実はスズキの株は昨今の情勢でも、上がり調子なんですが、こういったところに原因があるのかもしれませんね。しかし、高いが故に買えないんです。

次に、スバル。

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ここは自動車業界の中にあって驚くほど収益率が高い。ブランド力があるから、と言われていますね。財務的にはぴかいち。株価もすごく高いので手は出せませんが、スズキと同じく、手ごろな価格になったら狙いたい株です。


最後に、マツダ

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ここも立ち位置がかなり特殊。純利益では数年前まで頻繁に赤字になっていたのですが、昨今は持ち直してきています。ネットCFとしても黒字。過当競争に巻き込まれない位置づけに成功したように思えます。
ただ、この業績をずっと続けていけるのかがこの企業のリスク。過去五年以内に赤字があるとどうしても注目してしまう。しかし、だからこそ株価が安いというのもあります。

今回見た6社の中で、唯一投資できそうだなと感じたのがマツダだけでした。